【日本語教師】台湾で就職した日本語補習塾がブラックだった話

こんにちは。ヤンヤンリーのヤンリーです。

今回は私が台湾に来た当初やっていた日本語教師についてご紹介したいと思います。

わたしの場合ハズレくじを引いたのですごくブラックな職場でした。

台湾の全ての日本語塾がこんなにブラックではないので、『こんな塾もあるんだなぁ』と参考程度にご覧ください。

目次

どうして日本語教師を目指したのか

  • 若いうちに海外で生活して、中国語能力も身に着けたかった
  • 自分自身中国語学習者だったので「こんな風に日本語を教えたい」と夢があった

こんな理由から、大学卒業後420時間の日本語教師養成講座を受講して晴れて日本語教師として台湾にやってきました。

台湾で日本語教師になるには

  1. 大学にて日本語教育専攻または副専攻
  2. 日本語教師養成講座受講(420時間)修了
  3. 日本語教育能力検定試験合格
  4. 大学卒業

上記条件の1,2,3のいずれか+大卒以上なら台湾で日本語教師になれます。

採用方法

ネットで応募し、メールのみで採用

最近ではSkype面接など行ってるようですが、私の時はメールのみで採用だったので、本当に存在する塾なのか不安でした。

日本語教師の出勤時間

13:00-22:00

拘束時間は13:00-22:00で間に各自1時間休憩が入ります。

でも!!!!!生徒がいれば授業を行うため、週4回は午前9:00から出勤していました。

授業時間が月間で85時間超えると残業が支給されるため、午前9:00に出勤しても午後授業がなければ残業手当は支給されません。

日本語教師の待遇

給料について

基本給

基本給NT$26,000(2013年-2016年の情報)

現在(2021年)は約NT$30,000が日本語教師の給料相場のよう。

台湾で働く場合、外国人の給料はビザの関係上約NT$48,000以上と決められていますが、日本語教師はこれが該当しないため、台湾の大卒生と変わらない給料設定になっています。

NT$26,000は基本給で、それ以外に残業代(授業数が規定より超えた場合)がプラスされ、健康保険料がマイナスされるので、月の手取りは基本約NT$23,000、残業の多い夏休みはNT$40,000くらいでした。

ボーナス(獎金)

年間1回のみ

私の補習塾では1回のみ!しかもビンゴ形式で金額は異なり、2年目は最高額だったけどたったのNT$2,000…

台湾の一般企業では“三禮津貼”といって、『端午節,中秋節,春節』のときにボーナスか、商品券がもらえます。一番大きいのは春節で給料1か月分くらいのボーナスがでます。

もちろん私の日本語塾では“三禮津貼”など存在しませんでした。

昇給

交渉次第

私は2年目に入るときにNT$1,000アップしましたが、他の先生方は3年目でやっとNT$1,000あがるのが普通のようでした。

休暇について

週休

週休1~2日、月休が6~8日

私が辞めるころ(2016年)には月給8日になっていました。

国既定の祝日が休めないことも!!

台湾は228と言って、2月28日が国の祝日です。がしかし、私の塾では出勤日に…

私「228は国の祝日じゃないんですか?」

塾長「228跟日本人沒有關係了(228は日本人と何の関係もない)」

5月1日(勞動節)の会社員の休日ももちろんありませんでした。

9月28日の教師の日も生徒が教えてくれるまで知らなかった…

停班停課なのに出勤

豪雨が続いて町中洪水状態の日、”停班停課”が発令されたのに塾からは「出勤しろ」と命令が出て逆らうこともできず出勤…

台湾では各市ごとに”停班停課”の発令があると休みになります。台風や豪雨で出勤するには危ないと判断されるため。また、サービス業など出勤しなくてはいけない場合は給料がダブルペイか、他の日に休暇を1日取れるのが普通です。

有給休暇

1年働くと3日、それ以降1年ごとに+1日

それでも休みにくい環境で、有給休暇を使えないと、1日NT$1,000で買い取ってくれました。

台湾の労働法では半年で3日、1年で7日、2年で10日の有給休暇が取得できます。

契約期間

研修が終わってから本採用

研修期間はだいたい1か月前後。

私の場合12月から研修がスタートしたけど、本採用されたのは1月末。そのため、2年契約終了日は1月31日!!

12月に2年契約が終わると思って頑張っていたのに、あと2か月弱あると知った時は絶望でした…。

まとめ

私自身、すごく憧れてなった日本語教師でしたが、2年の契約満期で辞める結果となりました。

『台湾で生活しながら働く』響きはかっこいいものの週4日9:00~22:00まで拘束され、退勤後も持ち帰り残業で家で採点したり教材を作ったりして台湾にいるけど、台湾にいないような生活を2年間送りました。

英語教師の給料は日本語教師の倍以上もらえるのに、日本語教師はこんだけ働いてもNT$30,000程度しか給料はもらえず…台湾で日本語教師を目指している皆さんはぜひ、台湾のケチな塾ではなく、しっかりした日本語塾を見つけてほしいです!!

日本語塾を選ぶ際の注意点

  • ビザ(居留證)は塾が発行してくれるか
  • ビザ(居留證)更新費用は会社もちか
  • 健康保険に入れるか
  • 寮の有無(無料、有料)
  • 寮がない場合住宅手当は出るか
  • 有給休暇のしくみ
  • 1日の拘束時間
  • 年間の休み
  • 中国語の学習環境
  • 食費負担の有無
  • 自転車orバイクの貸し出し(地方のみ)
  • 渡航費は出るか

上記内容は最低限のことですが、しっかり確認していい塾と巡り会ってください!!

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